目前となってきた東京オリンピック、そして関西経済にとっては大いに期待したい大阪万博。
これらの世界的イベントは、果たして飲食業界、とりわけお酒を提供する飲食店にとって、期待できることはあるのだろうか。
過去の事例は参考にならない?
1964年の東京オリンピック、そして1970年の大阪万博。
これらは世界的にも少ない再開催地域であるだけに、もちろん前例として参考にしたいところではあるが、いずれも半世紀前のできごと。もはや参考にするには時代が変わりすぎている感はある。
当時とは情報の伝播速度は桁違いであるし、個人が情報を発信できる時代でもあるのけれど、インバウンド需要が大きく見込める分野とも言いにくく、残念ながらあまり大きな恩恵は享受できないのかもしれない。
国民的な高揚感への期待
そうは言ってもこの二つは国民にとっても大きなイベントである。
そして日本の東西の主要都市であり、国の経済の大多数を占める牽引役でもある地域。
直接的な恩恵はなくとも、なんとなく、地域や、国としての盛り上がり、そして波及効果と呼ばれるもの、それに件のアベノミクスが成功しているのであれば、その恩恵がもっとリアルに感じられている頃でもあると考えるのである。
かつてのバブルほど派手で冗談のようなカタチにはならなくとも、人々はそれなりに街へ繰り出し、遊興や接待と言う名のビジネス活動も増えるのではなかろうか。